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H.O.Wのハレの日料理 Vol.2

海に山、河原に畑。さまざまなフィールドでハレの日をつくることが出来るアウトドアウエディングだからこそ、みんなで囲む料理にはとことんこだわりたい。そこで、特集「H.O.Wのハレの日料理」では、これまで開催した事例のなかから「料理」をもっと楽しむためのヒントをお届けします。Vol.2は、開催する地域の魅力を伝える料理演出スタイルのひとつとして、地域の食材を使ったハレの日料理が登場!

<兵庫・淡路島>恵みの島のおもてなし

食料自給率120%以上。「今日の料理に使っている食材で、胡椒以外はすべて島内で採れるんですよ!」とフードチームが話すほど、豊かな食材に恵まれている兵庫県・淡路島。高知県と兵庫県出身の新郎新婦は、それぞれが暮らす土地の中間地点であった淡路島でよくデートをしたそう。「大好きな想い出の土地である淡路島で式を挙げたい」ということで、恵の島ならではの料理でゲストをもてなすことに。

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料理をお願いしたのは、淡路島の「ゲストハウス花野」で食堂「食のわ」を営む神瀬さんが率いるフードチーム。クチの花のパウダー入りのバンズに挟まれているのは、淡路産の鯛。地元の若手農家の野菜を使ったサラダや豚のリエット、カレー、ポタージュ、島の南東部に位置する由良産サザエのグリルなど、島のあちこちから取り寄せた食材を使った料理が並びます。

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淡路島でたくさんの人が慕う、エサと水にこだわる北坂養鶏場さんの純国産鳥の卵はオムレツに。北坂さんお手製の燻製たまごも大人気!

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「どんな人がつくっているのか紹介したい」と、料理に使った食材の名前や生産者については、メッセージカードに書いて料理の横に添えるひと工夫も。盛り付けに使った地元「楽久窯」の器も紹介。

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ケーキカットには、地元で獲れた鯛の塩釜焼きが登場! 本来、塩釜は小槌で叩いて割りますが、アウトドア好きな新郎新婦は雪山の登山で使用するピッケルを持参して、サクッと入刀(笑)。

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食材が豊かな島ならではのおもてなしに、ゲストも大満足。「淡路にこんな食材があるなんて知らなかった」「おいしかった!」と、うれしい感想を口にしながら帰って行きました。

<群馬・昭和村>農家のハレの日

トラクターに乗った新郎新婦

美しい農村の暮らしが続く、群馬県昭和村。三代目として農家を受け継いだ新郎のもとに東京からやってきた新婦は、新郎を通して村が持つ美しい景色の魅力、村の人の魅力、そして、農業のに魅力に魅せられていきます。こうして「東京の友人にもここの素敵な暮らしを知ってもらいたい」という想いを抱いたふたりは、農園や村の仲間たちの力を借りて、先代から引き継いだ畑でハレの日をつくることに。

はるばる遠方から集まったゲストは総勢480 人。まずは、新郎の営む農園のトマトを使用した野菜ジュースで乾杯!

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テーブルにずらりと並ぶのは、昭和村をはじめ、群馬県内の農家仲間の野菜がたっぷり。前橋で養豚を営む友人は、自らが育てたお肉で BBQ を担当。「焼きたてジューシーな豚肉を、うちで育てたシャキシャキレタスに包んで食べてみて!」と、新婦。

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昭和村で育った「赤城牛」のローストビーフや昭和村のこんにゃくを使用したけんちん汁、おにぎりは昭和村の隣にある川場村のお米や古代米を使用。

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農閑期の畑で少しでも畑らしさを味わってもらおうと、サラダは畑を見立てた仕上げに。デザートには農家の先輩が壺焼の焼き芋をふるまい、お酒も昭和村のワインなどが登場。この素晴らしい食材とその食材を作っている農家のみなさんについて、冒頭の新郎あいさつと招待状でも紹介されていました。

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最後は、昭和村で育てた野菜のプレゼント。「農家のハレの日」ならではのごちそうに、訪れたゲストもふたりが暮らす村の魅力を存分に感じたはず。

<徳島・神山>地元の「おいしい」を集めて

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徳島県名西郡神山町。築70年の古民家を再生した食堂棟を中心とした、木のぬくもりを感じる宿泊施設「WEEK神山」は、主人と女将が「神山の住人になったような時間を過ごしていただけたら」という想いで始めました。そんなふたりのウエディングでは、地元の「おいしい」が勢ぞろい!

ウェルカムドリンクには、地元特産の日本酒と爽やかな味わいの「すだち水」。

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すだちは装飾にも大活躍。山盛りにしたフォトブース&取り放題コーナーに。

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「地元のおいしいものを紹介したい」ということで、料理は地元で採れた食材から知り合いのお店で出しているものまで使うことに! 例えば「WEEK神山」の仲間が栽培した野菜は、地元で人気のピザ屋さんの生地を使って特製ピザに。目の前に流れる鮎喰川で獲れた新鮮な鮎は、塩焼きにして、すだちをきゅっと絞っていただきます。

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薄焼き卵の巾着に包んだ蛸飯の上にあしらった葱の花は、お祝いの日の朝、知り合いの農家さんが摘んでくれたもの。

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「このピザは近くにあるお店の生地で、これは友達が栽培した野菜で……」と、食を通して地元の良さを伝えるふたり。大きなテーブルをみんなで囲んで、まるでひとつの大きな家族のような気分を味わいました。

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地域の恵みをいただく

わざわざ遠くから来てくれるゲストには、その土地ならではの思い出で満たされた心とお腹で帰ってもらいたい。その地域で採れる新鮮な食材を使った料理を振舞ったり、生産者さんに登場してもらったり、地域の魅力はさまざまな方法で演出が可能です。ほんの少しのアイデアと工夫があれば、自分たちが暮らす地域の魅力はきっとゲストに伝わるはず。ハレの日は、最高のプレゼンテーションの場でもあるのです。

文:原山幸恵(H.O.W)
写真:佐藤いつか(恵みの島のおもてなし)、安彦幸枝(農家のハレの日)、地元の「おいしい」を集めて(H.O.W)

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