H.O.W Stories

【新島】島の恵みのおもてなしウエディング

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 大好きな新島で、大切な人たちが繋がる結婚式

伊豆諸島のひとつ、新島。

青く美しい海と、真っ白な砂浜が続く羽伏浦海岸はまさに“パスポートのいらない海外”。雲ひとつない青空のもと、新島ならではのおもてなしが詰まった結婚式が行われました。

新郎新婦は、都心に勤めながら週末になると新島に渡り、畑仕事や島野菜のブランディングにも取り組んできた山口和也さんと桃子さん。

今から3年前、和也さんは桃子さんに「新島で結婚式を挙げさせてください」とプロポーズ。島での結婚式は和也さんの夢だったのだそう。

実は新島では、2009年から商工会青年部の木村諭史さんが商工会の活動の一環としてアウトドアウエディングを企画しています。(過去のH.O.W.レポート「奇跡の快晴でビーチウエディング」でその一例をご覧いただけます)

新島での活動を通して、これまで4回のウエディングに参加していた和也さんは「自分たちの結婚式もこんな風にやりたいな」とイメージしていました。その胸の奥には、「結婚式だからって誰かにやってもらう、祝ってもらうのではなく、みんなが繋がる場にしたい」、そんな思いがあったのです。

結婚式の半年前から隔週で島を訪れ、協力してくれる島の人たちと打ち合わせを重ねてきたふたり。「大好きな場所で、大切な人たちが繋がる」こと。東京から来る友人たちが「またこの島に来たい」と思えるような結婚式を目指しました。

マリンブルーの海と白い砂浜がゲストを迎える

2014年5月17日、午前11時30分。ジェット船で東京からやって来た友人たちが続々とセレモニー会場の羽伏浦海岸に到着しました。

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10350043_588010927979364_831775576_o視界いっぱいに広がるマリンブルーの海を前に、バスを降りたゲストは「こんな綺麗な海見たことない!」と大感激。あっという間にビーチには、新郎新婦の登場を待ちわびるゲストの花道ができていました。

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そして、いよいよ入場のとき。ゲストの歓声に包まれて、海に負けないほど澄んだ青空を背景に、ビーチへと続く大階段を新婦・桃子さんとお父さんがゆっくりと降りていきます。

その先で待つのは、今日の空と海のようなブルーのジャケットを着た新郎・和也さん。そしてこのとき、ふたりの門出を見守っていたのはビーチにいたゲストだけではありません。実は大階段の上では、セレモニー終了後のパーティーのフードやドリンクを準備している仲間や、和也さんが日頃お世話になっている島の人たちが駆けつけていました。

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この羽伏浦海岸がセレモニー会場になりえたのは、島の人たちの協力があってこそ。式台の天幕も、流木の花道も、島の人たちの手作りなのです。

写真 2014-05-17 12 25 32写真 2014-05-17 13 47 48セレモニー終了後は、新島の海を眺めながらのカクテルパーティー。廃材を利用して作られたバーカウンターの上にはモヒートとトロピカルカクテル、テーブルには和也さんがプロポーズした場所でもあるカフェ+宿『saro』が手がけたおいしそうなサンドイッチも。

写真 2014-05-17 13 44 54空と海に挟まれた開放的な空間に、自然とお酒も進み、ゲスト同士の会話も弾みます。

島を楽しんでもらうための“空白時間”

午後2時、バスが到着してゲストたちは一度宿へ戻っていきます。実はここにも、コンセプトに基づいた新郎新婦の配慮がありました。

「以前、新島の結婚式に参加したときはセレモニー終了後すぐにパーティーだったんですよ。でも、そうすると早めにパーティーが終わってしまうので、ゲストは夜行く場所がなくなっちゃうんです」と和也さん。

そこで、まだお店が開店している時間帯にゲストが島を散策できるようにと、パーティーのスタートを夕方にしたのです。さらに、セレモニーとパーティーの時間を空けることで、パーティーの準備をしてくれている島の人たちも、セレモニーに参加することができました。

宿に戻ったゲストたちは、この時間を利用して海を見に行ったり、お土産を探したりと新島観光を楽しみます。路地のあちこちで、地図を片手に行き交うゲストに遭遇しました。

島の人とゲストが会話を弾ませた“ごちそうパーティー”

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写真 2014-05-17 18 51 32そして日も傾き始めた午後5時。セレモニー会場のビーチとは一転、今度は緑に囲まれた「新島村ふれあい農園」にてパーティーが始まりました。ウェルカムドリンクのアシタバジュースと、地元スチールパンバンドによる演奏がゲストを迎えます。

ここは、たまねぎやアシタバ、あめりか芋など、和也さんがブランディングに取り組む新島ブランド野菜が栽培されている場所。自身も惚れ込んだ「おいしい新島の野菜を食べてもらいたい!」との想いから、島の人たちに料理担当をお願いし、ゲストは東京から来た友人たちに限定しました。

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テーブルにはアシタバのおにぎり、らっきょう塩漬け、あめりか芋の揚げくず団子など、郷土料理がズラリ。さらに、屋外では旬のたまねぎをまるごと煮込んだオニオンスープをはじめ、上新粉で練った餅を萱でくるんで塩ゆでした「新島風しょうぶだんご」、あめりか芋を海水で茹でた「ぐつ煮」など、東京から来たゲストにとっては初めて目にするものばかり。みなさん興味津々です。

ひとつひとつの料理には丁寧な説明が添えられており、パーティー冒頭の新郎あいさつでも、野菜を育てた農家のみなさんが紹介されました。乾杯とともに、ゲストのみなさんは「待ってました!」と言わんばかりに料理のあるテーブルへ。

写真 2014-06-09 7 37 04目の前で次々とアジのすり身や海岸性の山菜の天ぷらが揚げられたり、大きな鍋で芋が茹でられる様は、まるで料理ショーのようです。「これはどうやって作るんですか?」「こんなにおいしいたまねぎ食べたことない!」と、島のみなさんとも会話を弾ませながらも、ゲストの箸は止まりません。

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そんな姿を見て、今日のために3日間がかりで「新島風しょうぶだんご」を仕込んだ地元農家のおじさんも「みんなが幸せな顔をしていて、島にもいろんなイベントはあるけど、今日がいちばん楽しいね」と嬉しそう。今回、初めて新島を訪れたというゲストは「こういう機会がないと、来れなかったかもしれない。海もすごく綺麗だし、いろんなおいしいものがあるし、島の人も楽しい。夏休みにゆっくり来たい」と満面の笑み。

写真 2014-06-09 7 36 19そして、島の人たちとゲストへの感謝の気持ちとともに「次はもっとディープな新島を案内します!」という新郎の挨拶と、ゲストからあがった「新島サイコー!!」の声でパーティーは締めくくられました。

10298270_643967112353918_3345112163428237181_o 引き出物 2014-05-17 22 05 24

午後8時30分、名残惜しそうに宿へと戻るゲストに新郎新婦から手渡されたのは、ひとつひとつ形の異なる新島ガラスの箸置きと新島野菜のマドレーヌ。それはまるで、「大好きな場所で、大切な人たちが繋がった証」のような引き出物でした。

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【結婚式開催概要】
開催日:2014年5月17日
開催場所:東京都新島村「羽伏浦海岸」「新島村ふれあい農園」
準備期間:約半年間
開催費用:参加者の会費8,000円+新郎新婦の予算
(ゲストは各自交通費・宿泊費負担)
ゲスト数:約80名
スタッフ数:約20名

取材:小西七重
※このウエディングでは、H.O.Wは取材のみ担当させて頂きました。

 

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